外資転職を考えるとき、まずTOEICの勉強を始める人は多いと思います。
でも、私はアメリカ企業で3年間、
“同僚ほぼ全員外国人・会議はすべて英語”という100%英語環境で働き、確信しました。
外資で成果を出すのに必要な英語力は、学校では教わらない。
TOEICの点数だけを追いかけても、外資にはたどり着けない。
この記事では、私の実体験から
外資で本当に必要な英語力を6つのポイントにまとめて紹介します。
TOEIC900を目指してから応募では“遅い”
私は TOEIC750でアメリカのユニコーン企業に内定 しました。
外資の採用は、英語力よりも徹底的に「スキルのマッチ度」で判断されます。
- 英語が流暢 → スキル弱い
- 英語が拙い → スキル強い
この2択なら、外資は迷わず後者を採用します。
実際、外資の面接官はあなたの英語を理解する意思があります。
ゆっくり話してくれるし、聞き返しても問題ない。
英語を理由に応募を先延ばしするより、
スキル × 必要最低限の英語力のほうが圧倒的に武器になります。
“My English is bad” 的な自虐は、マジでやめた方がいい
英語に自信がなくて、つい自虐してしまう人がいます。
“Sorry, my English is not good…”
“I’m bad at English…”
気持ちは分かる。
でもビジネスでは何の意味もないどころか、逆効果 です。
- 自信がない人
- 情報の正確性に不安がある人
- 任せにくい人
と見られてしまうから。
英語が完璧でなくても、
堂々と話す方が圧倒的に信頼されます。
言わずとも、「私はこういう英語を話すタイプです」とアピールして、必要なら聞き返すね、くらいの態度でいること。
これくらいでちょうどいい。
出川イングリッシュはNG。でも「伝える気概」は必須
彼の英語はビジネスでは使えませんが、
ひとつだけ外資で必要なものがあります。
伝えるまであきらめない姿勢
英語が上手くなくても、
「なんとか伝えよう」と積極的に話す人は、外資では評価されます。
(ハチャメチャ英語ではだめです。最低限の文法は必要。)
完璧な英語よりも
伝える気持ち × 必要最低限の文法
の方がよっぽど強い武器になります。
リモート外資では、身振り手振りがまったく使えない
私が強烈に感じたのが、この点。
リモートだと…
- 空気で察する
- 表情から読み取る
- ジェスチャーで補う
このすべてが使えません。
だからこそ必要なのは、
- 説明力
- 結論ファースト
- 言いたいことを言語化する力
特に外資では、
「結論がない説明=何も言ってない扱い」 になります。
英語力の前に、まず「言語化の筋力」を鍛えるだけで
伝わり方が一気に変わります。
外資は「英語ができる人」より「スキルが強い人」を求めている
極論、英語は後から伸ばせます。
でも 職種スキルは後から伸ばしにくい。
そのため外資は、
- 実務スキル
- プロジェクト経験
- 問題解決力
- そのポジションに必要な専門性
を最重要視します。
英語を磨く前に、
職種スキルをもう一段引き上げる
これが外資への一番の近道です。
外資の最大の壁は「何言ってるかわからない」問題
外資で最初にぶつかるのは、
「発音の違い」と「早口」です。
- インド英語
- シンガポール英語
- 中国系英語
- ネイティブの早口英語
全部ぜんっぜん違う。
話すよりまず、
- 聞く力
- 要点を抜き出す力
- 会議後に要約する力
この3つが必須になります。
特に要約力は、多国籍企業では武器になります。
まとめ:外資に必要なのは、完璧な英語ではなく「仕事をする力」
外資で求められる英語力をひと言でまとめるなら、
英語力は仕事ができる最低限だけで十分で、あとはスキルとマインドがすべて。
完璧さより、応募する勇気 の方が大事です。
📘 外資を目指す人におすすめの本
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